アイドルになる夢を叶えるためのオーディションを受けたくて
お母さんに無理を言って2週間だけ東京で一人暮らしさせてもらうことに
初めて一次審査を通過して俄然ヤル気に燃えていた
そんなスタートを挫かれることになるなんて
不動産屋で鍵をもらって部屋に行ってみたら…
えっ、通路にゴミが溢れかえってる
臭い!何コレ
ベランダに洗濯物を干そうとしたときのことだ
通路と同じような異臭が漂ってきた
隣を覗くてゴミの山…
たまたま住人がでてきた…怖そうなオジサンだ
「あの…あのー!臭いんで片付けてください!」
「うるせぇ!これは俺の財産だ!」
全く耳を傾けてくれなかった
オーディションを明日に控えて
ダンスの復習をしていたら
いきなり小窓が開いて
「うるせぇ!近所迷惑なんだよ!!」
こ、怖すぎる…
窓を閉めてもずっと喚き散らしてる…
オーディションは手応えがあった
ゴミの片付けでも手伝ってあげよっかな
くらいの気持ちで隣部屋のピンポンを鳴らした
「だったらてめぇが全部片付けろよ」
まだ昨晩のこと根に持ってるのかな、ずっと怒ってる
それにしても臭い、汚い…こんなところでよく眠れるな
片付けようしたその時だった
「お前たち制服着た若い女は嘘つきばっかだからなー!!」
大声で威嚇され、押し倒されて、体を貪られ、ゴミ部屋で犯●れた
「何を言ってるの?ヤメて!なんで私なの?」
私の声はまったく届かない…
「中はダメ…中には出さないで!」
叫んでも聞いてもらえず何度も何度も何度も中出しされた
制服を着てる女性に恨みがあるようだった
相手なんて誰でも良かったんだ
憤りが収まるまでただただ耐え続けた
スマホが鳴った…メールだ
オーディションの結果が来た
おじさんはメールの内容を読み上げながら嘲笑っていた
「なんだ、おめぇ落ちてんじゃん
アイドルじゃねぇじゃん」
「おじさん、もうメチャクチャにしていいよ
オーディション落ちて、オジサンに犯●れて、中出しされて
もう未来も、希望も、私には何もない」
涙が止まらなくなり、自分のことを語ってしまった
「昔イジメられてて、辛い時に救ってくれたのがアイドルだった
だから私も誰かの助けになりたくてアイドルを目指してた
アイツらのことを見返してやりたかった…でも、もうそれは叶わない」
「いや、ごめん、何も知らずに…大丈夫だよ、まだ若いんだからよ
痴●冤罪で職を失ったけどこうやって生きてるしよ」
慰めてくれてる…
「説得力ないよ。じゃあ、おじさんゴミ片付けられる?
片付けてくれたら希望が持てる気がする」
「わかった、絶対片付ける。約束する」
私はおじさんにもう一度だけ抱いて欲しいとお願いした
今だけ優しさ、温もりが欲しかった
オジサンと一緒に全てをリセットしよう…
おじさんの溜まってるもの、全部みゆに吐き出していいよ